私が少ないものでのシンプルでミニマルな暮らしを目指し始めたのは2017年頃でした。きっかけは、子どもの散らかし対策でした。
それ以前の我が家は特に汚部屋でもなければマキシリストでもない、ごく一般的なモノの量の家だったと思います。特に片付けに悩んだこともなかったので、やましたひでこさんの「断捨離」本や、近藤麻理恵さんの「ときめき」本を読んだこともありませんでした。実は、いまだに片付け系の本は一冊も読んだことがありません。
そんなわけで、片付け系の悩みとは無縁だったのですが、息子が1歳半になった頃に問題が発生しました。この年頃の子どもによくあることですが、手当たり次第にモノを散らかしまくってくるんです。
もちろん危険なものは子どもの手の届かないところに片付けていたので触られても大丈夫なものでしたが、散らかされては片付けてというのを1日に何度も何度も繰り返してイライラ。こんなにストレスが溜まるならいっそ捨ててしまおうと一念発起。これが少ないモノでの暮らしに目覚めたきっかけでした。
モノを減らし始めると、意外や意外、なくても全く問題ないものばかりだったのです。散らかるものが子供のおもちゃぐらいになってイライラも激減し心穏やかに子どもと向き合えるようになりました。
今になって振り返ると何を捨てたのかさえあまり覚えていないくらいです。それくらいどうでも良いものばかりだったんですね。
子どもが手当たり次第に散らかすのは2歳半頃には落ち着きましたが、その後も現在に至るまで少ないモノでのシンプルでミニマルな暮らしを続けています。一度ミニマルな生活の快適さを知ってしまうと、もうモノを増やそうとは思えないですね。きっと、これからも少ないモノでのシンプルな生活を続けていくのだと思います。